会社員が書く雑記

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もらった風船を空に放してしまった

 先日地域のイベントに参加した。参加したと言っても、そこで食べられる名物や出店しているカフェやお菓子屋の商品目当てで足を運んだだけなのだが。今年が初めての参加で、地域の小さなイベントだと思っていたが、想像以上に人が集まっていた。名物の定食を食べるのに1時間並ぶとは思わなかった。前売り券を買っていたのですぐに食べられると油断していた。なるほど、人気イベントだったのだ。

 イベントでは小さい子たちに風船が配られていたらしい。そこかしこに赤や黄色などの風船を手に持つ子供たちがいた。そういえば風船を見るのも久しぶりなような気がした。私も言えばもらえるのだろうが、この歳になって「風船がほしい」と言うのは子どもがいなければ難しだろう。

 定食を食べるために列に並んでいるとき、ふと上を見上げると天井まで風船が上がっているのを見つけた(定食は体育館の中で振る舞われていた)。一つだけかと思いきや、さらにその周辺に二つか三つ程同じ様に上げられていた。風船をもらった子どもがうっかり手離してしまったのだろう。

 私も昔風船をもらったことがある。そのときは手を離したら飛んでいくので離さないようにしていた。そうしていてもふとした瞬間に手離してしまい空高く上がっていってしまったものだ。どこで起きた事かは定かではないが、祖父に駄々をこねてもう一つもらうように言った記憶が蘇る。

 またもう少し大きくなって、小学生くらいの頃だっただろうか。空に上がっていく風船を手に入れたので遊んでいた。ふとちょうどいい軽さのおもちゃを持っていたので、風船のひもをおもちゃに結びつけてみた。そうすると何もつけていないときよりもゆっくり上がっていくのだ。おもちゃが地面からゆっくりと上昇していく様子が面白く、何度も上げて遊んだ。

 身長よりも上にはいかないだろう。そう勝手に思い込んでいた小学生の頃の私は、どこまで上がるのか試してみたくなった。だんだん上昇していく風船に繋がれたおもちゃは私の頭上を越えた。もう少しで落ちてくるだろう。そう思っていたが、一向に落ちてくる様子がなく、どんどん空へ上がってしまった。

 小学生の私は呆然と空へ上がっていくおもちゃを見上げていた。ガチャで当てたものなので高価なものではない。しかし、一体どこまで上がってしまうのだろうか。空で風船が割れて誰かのところに私のおもちゃが落ちていくのだろうか。名前や住所も書いてあるわけではないし、川に落ちる可能性だってある。もう二度と私の元へ戻ってくることはないだろう。

 そんなことを思いながら、おもちゃとさよならをした。

 風船なんて懐かしいものを見たのでそんなことを思い出してしまった。ちなみにイベントで食べた定食はとても美味しかった。お菓子も美味しかったし満足な一日だった。