会社員が書く雑記

雑記中心。気ままに書いてくよ

平成最後に平成のフチ子が当たらない

 「ジョージアのフチに舞い降りた天使 平成のフチ子当たる!」のポスターが貼ってある自販機で対象商品を買うと、稀にフチ子入りのキャップが付いた缶が出るらしい。

 私がよく利用する自動販売機にもそのポスターが貼ってある。その自販機ではジョージアの「ディープブラック」が対象商品のようだ。

 私は貯蓄のためしばらく缶コーヒーを我慢していたのだが、「平成のフチ子」がどうしても欲しくて缶コーヒーを解禁した。この頃はお昼休みや休憩時に自販機まで歩いていき買う日々が続いていた。

 だがキャップ付きの缶はなかなか出てこなかった。連戦連敗である。いち早くゲットして周りの人間に自慢しようと思っていたのだが。


 「今日こそは」と100円を握り締め、休憩時に外の自販機まで歩いて行く。この一週間で何本ディープブラックを飲んだだろうか。もしこれを飲まなかったら多少の小銭は貯まったはずだ。既婚男性の小遣いから出す100円は重い。

 自販機の前まで行き、目当てのディープブラックを購入すべく、100円を投入する。


 が、なんとディープブラックは売り切れていた。

 いつも売り切れることがない自販機なのに。平成のフチ子ブーストがかかってしまったようである。迂闊だった。

 平成のフチ子のためにディープブラックをがぶ飲みしてきたというのに、これでは全く無駄ではないか。だったら会社のまずいインスタントコーヒーを飲んでいたのだが。

 目の前が真っ暗になる。まさにディープブラックである。


 平成のフチ子の何が私を駆り立てたのかといえば、終わりゆく「平成」を象徴するフチ子のデザインだ。「年号のフチ子」、「おもてなしのフチ子」、「バブルのフチ子」など平成といえばコレ!なフチ子が揃っている。


 平成のフチ子……欲しい……。

 絶望に打ちひしがれながら、隣の微糖のコーヒーを買う。もちろんキャップなど付いてくるはずがない。これは現実逃避である。

 たまには甘いのもいいか。疲れてるし、疲労回復にいいだろう。きっとフチ子がそう言っているんだ。

 そんなふうに自分に言い聞かせ、微糖のコーヒーを飲む。甘い。


 自販機はいつ補充されるだろうか。補充されても、その中に「平成のフチ子」付きのディープブラックは入っているだろうか。

 「平成のフチ子」が当たるまで買うという選択肢はあっただろうか。既婚男性の財布にそんな余裕が?


 最近外出するたびに店舗の自販機を見て「平成のフチ子」が排出されるかを調べていたが、どこにも見当たらなかった。

 わざわざ探すためだけに出かけるのも辛いので、ひとまず諦めることにする。


 もし補充されたときにポスターが残ったままであれば、もう一度チャレンジしたい。