会社員が書く雑記

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陰キャだからインスタが流行る前の世代に生まれてこれてよかった

 Instagram(通称インスタ)は、SNS上に画像をアップロードして共有するサービスだ。若い女性達の間で流行っていることは今や言うまでもないだろう。

 自分がアップロードした写真が見映えのするものであれば、他者から「いいね!」をもらえる可能性が高い。
 「いいね!」をたくさんもらえるような見映えのする写真は「インスタ映えする」と言われるようになる。インスタ映えする写真を投稿し続け、次第にインスタを通じて著名になる人も現れている。

 インスタグラムにおいて多くのフォロワーを持ち強い影響力を持つ人たちはインスタグラマーと呼ばれ、大きな宣伝・広告効果を持つようになった。このような背景から、個人や企業のアカウントの発信力を高めるために「INSTA LIKE」のような月間約1000人のペースでフォロワーを増やすSNSマーケティングサービスも登場してきている。

 今ではインスタ映えする写真が撮れるような料理や場所を提供することがビジネスとなった。
 しかし、フォロワーに「いいね!」をしてもらうためにおしゃれな食べ物を購入して写真だけ撮って捨てたり、「リア充代行サービス」を利用して華やかな日常を演出したり、架空の自分を作り出す人も出ており、こういった人々を揶揄する「インスタ蠅」という言葉も生まれた。
 直近ではインスタ女子が造船所に迷惑行為をするということが話題になった。

 以上がインスタの現況である。大体Wikipediaから引っ張ってきた。


 私自身はインスタには深入りせずにいる。以前登録し写真を数点シェアしていたものの、それほどハマることなく現在アカウントは放置されたままだ。

 毎日普通に生活しているだけでインスタ絡みの話題を耳にする。「今若い中高生の間でインスタ映えするこれが人気!」「インスタ映えする人気スポット!」「インスタで流行している珍しい飲み物とは?」みたいなニュース(主に朝の某ニュース番組)を見るたび、若い中高生は忙しいのだと思う。
 インスタでの評価を得るために現実を生きているような彼らは、もはやインスタの中に自己を見出しているのだと言える。


(ところで、誰もが通常通り生活をしている中で興味をそそるような変わった出来事や対象を見つけると、すぐにカメラを起動し撮影できてしまう。そうしたことから、人がいる場所では迂闊に変わった行動を取り悪目立ちすることに以前よりもリスクを感じてしまう。街中に監視カメラを設置せずとも、人のスマートフォンによる監視社会が実現されており、恐れ入った)


 ここから書く内容は特に独断と偏見に満ちている。
 私は、ちょっと綺麗な子は大体みんなインスタをしているのだと勝手に思っている。
 そういった子は、一昔前で言うと毎日友達とメールのやり取りをかかさないようなタイプだ。
 そういった子は大体ファッションに対して敏感であるため、可愛かったり美人だったりして異性からモテるタイプとも言える。

 恋愛においてそういった女性達を相手にできるのは、男性としてある意味幸せなことだ。この世の中には「可愛い彼女」というものに憧れる男性は多い。

 しかし、私が現代の若者だったとしたら、今「可愛い彼女」を作り安定して付き合うことは、難易度はかなり高いのだと思う。

 もし人生が幸運にも上手く進み可愛い女性と付き合えたとしたとしよう。現代ではその付き合う相手がインスタにどハマりしている可能性は高い。
 インスタにどハマりしている相手とのデートの場所は、インスタ映えするものがあるところに限られる。食べるものも小綺麗な料理ばかりだ。デートで毎回インスタ映えのためにそのような場所に行っていればすぐに金は尽きてしまう。

 私としては部屋の中で二人で作った雑な料理を食べ、イチャイチャして過ごせれば、それで十分なのだ。

 だがそれは私の立場における願望であるため、私が一方的に主張すれば、たちまち二人の関係は破綻に向かうだろう。だから常にどちらかが我慢をする「忍耐の関係」になる。そうなれば関係はどのみち長くは続かない。


 綺麗な女性はインスタをしている確率が高い。
 と言うより、インスタをしている層はお洒落に敏感で、インスタが流行っている現在はそうした層が増えている。
 だから綺麗な女性の総数が増加傾向にあるが、同時に「インスタにハマっている」という属性を持っている確率が高いというわけだ。


 インスタの主役は20代以下の若者である。男性も利用するだろうが、特に女性に人気のサービスだと私は感じている。

 だから私のような通称陰の者(インキャ、カースト底辺)と呼ばれる男性には、そもそも馴染まないサービスなのだ。
 学生の頃に流行っていたとしても私はおそらく利用していない。
 もし学生の頃に可愛いインスタ女子を好きになったとしても、インスタへの抵抗感からその女子との間に壁を感じてしまい、一歩踏み出せないだろう。

 だがそれでいいのだ。


 もし人生リセットして生き直すのなら、私はパートナーにはインスタをしていない女性を選ぼうとするだろう。
 誤解がないように何度も言うが、インスタにハマっている女性は可愛くて綺麗でお洒落な子が多い。カースト上位である。
 ただ私がインスタに対し卑屈な気持ちを抱く陰の者であるため、どうしても深い関係にまで到達することはないという話である。

 新しいサービスに懐疑的な私はもはや老害と言えるのかもしれない。ネット上に顔と名前を出す行為が未だに受け付けられない私のプロフィール画像は、私の後頭部の画像を使っている。


 そういえば学生の頃、クラスの席替えでほとんど喋ったことがない女の子が隣になった。
 ある日、自習の時間に読書をしているよう通達があったので、私は『電車男』を読んでいた。当時話題の書籍だったのでその女の子も知っていたらしく、『電車男』をきっかけに会話をするようになった。

 その子はクラスでも目立たない地味な感じの子だったが、話していると妙に安心感を覚えた。
 それまであまり意識したことがなかった子だったため、その慣れない感情に動揺してしまった。
 どぎまぎしながらも威勢を張らなくていいというその感情は、きっとささやかな恋だったと今では思う。

 結局それっきり何の進展もなかったが、感情の残り香を今でも思い出し、ふわふわと優しい気持ちになる。


 あの子は現在インスタにハマっているだろうか。

電車男 (新潮文庫)