会社員が書く雑記

雑記中心。気ままに書いてくよ

会社のBBQで人の輪に入れず泣きながら帰った話

 先日、会社でBBQイベントが開催され、私も参加することにした。他部署と関わりを持つ貴重な機会だと思ったからだ。
 私は別に人とコミュニケーションを持つことに抵抗はない。なのでこの日も楽しく過ごして良い思い出になる予定だった。


 予定の時間に遅刻せず集合することができた。気温は高く、猛暑日だった。
 参加メンバーの男女比は半々で、男性人はおじさんから若者まで、女性陣は20代前半の若者が大半を占めていた。
 BBQセットを組み立てたりテーブルを並べたり、せっせと準備を終えてBBQが始まるのを楽しみに待っていた。


 しかし、買い出し班の到着が妙に遅い。仕方ないのでテーブルに座り、ぐだぐだとしゃべりながら時間を過ごしていた。ここまでは別に不仲などなく、普通に打ち解けていたと思う。


 我々が準備を終えてから1時間強が経つ頃、ようやく買い出し班が戻ってきた。男女ペアで買い出しに行っており、妙に楽しそうだったのが癪に触ったが、まあ別にどうでもよかった。肉、野菜、お菓子、飲み物が続々届く。
 ここから野菜を切る作業があり、女性陣が野菜を切りに行った。女性陣が戻ってくるまで、男性陣はとりあえず肉を焼き始めていた。
 ん?焼いちゃうの?集まったら一斉に始めるんじゃないの?
 BBQの作法には詳しくないので、そんなものかと思い、眺めていた。


 気温は高く待っている間に汗をかいたので、とりあえず飲み物を……と、飲み物を漁ったが、ビールは用意されていても私が期待していたノンアルビールはなく、しかたなく甘いジュースを手に取ることにした。
 車で来るのにビールなんか飲むわけがないのに、この時点で「気にされていないんだな」と思ってしまう。結局酒飲みの会だったらしい。気分だけでも盛り上げるのにノンアルは重要なので、一応事前にリクエストもしたのだけど。


 しばらくすると肉が焼け、皿に盛られ始めた。全員揃ってから食べ始めるのだろうと思っていた。しかし、続々と肉に群がる男達。「冷めちゃうと美味しくないよ」って、うん。そうだよね。焼いちゃったらすぐ食べたいよね……。
 たぶん私はこの時点で挫けてしまったのだと思う。ぐだぐだと始めて、全員揃う前に焼いて食べて、ビールも二缶は空いていて、……私が気にしすぎなのだとは思うが、どうにも気にかかってしまう。


 野菜を切り終えた女性陣が戻ってくる。野菜の量も相当多かったらしい。どっさりテーブルに置かれた。
 「じゃあ始めますか。皆さん飲み物を持ってください」
 いやもう始めてるし、飲み物も半分減ってるし。
 それからぐだぐだと長い挨拶があり、乾杯の合図があった。


 早速肉が再び焼かれ始め、野菜を切っていた女性陣中心に肉が配られていった。そうだよね、労働してたもんね。肉も焼いてない私は遠慮し、一人でジュースを飲んでいた。会場準備は一応したのだけど。完全にひとりぼっちである。


 結局他部署のやつらだし、私と仲の良い人はいないのだ。
 いやそもそも会社に仲良しはいない。唯一いた仲良しの同期はセクハラパワハラを苦に辞めてしまっていた。
 「社員同士が仲の良い会社」なんて嘘っぱちだ。そりゃ多くの人がいる会社なんだから同種族同士で固まってしまうだろう。それ以外の仲間とは果たして仲が良いと言えるだろうか。


 音楽好きな人は音楽好きな人同士で音楽談義をし、アニメ好きな人はアニメ好きな人同士でアニメ談義をしている。いつもの光景だった。


 もう、だめだ。私はこの輪の中に入れない。待ち疲れたし暑さで疲れたし気疲れしたし、スタミナが切れた。
 肉を焼く男は女性優先で焼くため、遠慮しがちな私の元へは肉がこない。取りに行くのももう疲れたんだ。会話したくないんだ。笑顔ももう無理だ。私はこの場所にいるべきじゃなかった。


 その後、ずっとスマホをいじり倒して時が過ぎていった。周りをシャットアウトし、一人の時間を過ごした。
 それはとても居心地が悪く、つまらなかった。だけど仲良しで固まってる輪の中に入っていく元気はもうなかった。疲れ果てていた。
 「食べないんですか?」と女の子から言われたが「いい、いい」と拒否した。この日肉の一切れも口に入れていない。
 結局夕方過ぎまで続く気配だったので、幹事にサッと挨拶をして帰ることにした。幹事には謝られたけど、別に気にしていない。


 輪の中に入っていければよかったんだよな。でもな、馴染めないんだよ。やっぱり一人が性に合うのか。


 いろんなことを考えていたらとってもとっても悲しくなり、帰りに運転しながら涙が流れてきた。大粒の涙が頬を伝う。もういい大人が、まさか友達ができなくて泣くなんて。
 運転中に前が見えなくなるのは危ないので、必死に涙をこらえる。楽しみにしていたのに、こんな日になるなんて。


 仲良しができれば本当はよかったけど、あんな態度取ったからもう無理だ。誰とも話さずスマホポチポチなんてしてたし。最低だ。


 もうしばらく楽しそうな会からは身を引こう。会社の仲間なんて薄っぺらい関係もばっさり断とう。どうせ同類同士でしか集まらないのだから。
 一人が一番。孤独最高。
 何が正しいのかわからないけど、とりあえず涙流しながら孤独に生きようと決めた夏の終わりだった。


今週のお題「夏を振り返る」