会社員が書く雑記

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使った耳かきを片付け忘れる私は世の中は渡れない

 耳かき。
 耳垢を取るための道具もしくは行為である。


 実際に耳垢が取れるにせよ取れないにせよ、耳の中をガサゴソとくすぐるのは気持ちのいいことだ。注意しなければいけないのは、耳垢を奥まで押し込んでしまうことである。それでは耳かきの意味がなく逆効果だという。肝に銘じなければならない。


 さて私はよく耳かきをする。高い頻度でするので、大きな耳垢が取れることは稀である。大きな耳垢が取れたときが一番気持ちがいいのだが、今では耳の中をガサゴソとくすぐることに快感を覚え、無心で耳かきをしている。当然ながら、耳の中が傷つくと痛いので慎重に耳かきを操作している。


 そして使った後の耳かきを、所定の場所に戻すことを忘れ、テーブルの上に置きっ放しにしてしまうことがありがちである。
 勘違いしてほしくないのが、耳かきをした後にそのまま置いておくのではない。きちんと先端をティッシュで拭き取り、清潔な状態で置いてあるのだ。まさか自分の耳の中がきれいだとは思ってなどいない。そのまま置く行為は不潔極まりない。


 テーブルの上に置き去りにされた耳かきは妻により発見され、私は叱られることになる。
 「いつも片付けろって言ってるじゃん。なんで片付けられないの?」
 私は平謝りをし、すぐに耳かきを片付ける。別に大した作業ではなく、15秒で片付けることができる。「なんで片付けられないの」だろうか。妻の言うことはもっともであり、片付けながら私は自問自答する。


 おそらく私は注意力散漫であり、耳かきに飽きたらすぐに別のことを考え始めてしまうのだ。私は私自身がアスペルガー症候群であるという自覚は少なからずあり、耳かきが片付けられない件に関しても、その辺が関わってくるのかもしれない。


 さて、耳かきが片付けられないということは、言い換えれば物事を完了できていないということになるだろう。
 耳かきは、耳かきを取り出して耳垢の掃除をし、使った耳かきを戻すまでが耳かきである。なので耳かきを片付けないというのは耳かきの工程の80%までしか終えていないということになるのだ。


 そういう「80%までしか終えられない癖」は、会社でも家庭でも、快適な生活を送る上で障害となるだろう。使ったものを片付けて初めて「完了した」と言えるが、80%までで済ませ続けたら、身の周りは物やゴミが散乱することとなる。もしそこが共有スペースであれば、大きな問題となり得るのだ。


 「80%までしか終えられない癖」はなかなか厄介である。何せ体に染み付いた癖なのだから、耳かき以外にもドライヤーやグラスも放置してしまうことがある。仕事の道具も然りだ。
 そんな厄介な癖を矯正するためには、とにかく「物事を完了させること」を意識するしかない。幸い作業は人生と違って終わりまでのスパンが非常に短いので、簡単に終えることができるのだから。いや、人生ももっと簡単に終えてやり直せたら愉快なんだけど、そううまくはいかないものである。


 使った耳かきを片付けられるような意識改革が起きれば、もう少し世の中も渡りやすくなるだろう。とにかく私は「80%までしか終えられない癖」を「些細なことでも完了させる癖」に塗り替えたい年頃というわけだ。