会社員が書く雑記

書きたいときに書けたらいいスタンス

猫、はじめました。

ペットショップで猫を買った。生体費用(お店のパック込み)+ケージとかトイレ、餌、おもちゃ諸々で大体合計20万円した。
金持ちじゃないので貯金が無くなった。


こういうことを書くと大体「保護猫は考えなかったのですか?」と問われるのが世の常である。
なので念のため最初にお答えすると、私には行きつけの保護猫カフェがあり保護猫をお迎えすることをずっと考えていた。
保護猫の魅力も知っている。ほぼ雑種のため遺伝性の病気にかかりにくいとか、成猫だと大体の性格がわかるから相性も判断しやすいとか、何より殺処分ゼロを目指す活動に少しでも貢献できるとか。
しかし私ひとりが理解していても家族を納得させることは難しかった。
それに私自身が早急に猫の存在を必要としていた(我慢と生活の限界)。


ともかくペットショップから生後3カ月弱の猫を迎え入れることになった。
耳が立っているキジトラ白のスコティッシュフォールド♀である。
鳴き声が「ミヤ~」だったので名前はミヤになった。


ペットショップの子は割と閉鎖空間に慣れているので、ケージも特に嫌がることはなかった。
「最初はかまい過ぎないように」とお店の人に言われたのでケージの中でそっとしておいた。
ケージの中に入れておいたトゲトゲボールのおもちゃをくわえたり転がしたりして遊んでいた。
ペットショップで使われている給水機と同じもの(球を舌で押すと水が出るやつ)を用意したので、水の飲み方も最初から知っていた。
今まで使っていた猫砂も少量頂いたので、トイレの猫砂にそれを混ぜたら問題なく排泄をした。
夜はおとなしく眠った。


飼育に手間がかかることはほとんどなかった。
唯一あるとしたら排泄物の処理と水の交換、それから子猫なのでドライフード(カリカリ)をぬるま湯でふやかしてから与えることだった。
ミヤの世話のために私の起床時間が45分早まった。


しばらく経過した後、猫の飼育情報をネットや雑誌で大量に仕入れる生活が始まった。
ひとまずミヤの噛み癖を緩和させるために、強く嚙まれたら中山きんに君のモノマネ(ヤー、パワー等)をした。
そうするとミヤはビビッて噛むのをやめる。次第に嚙む力加減を覚え、噛まれても痛さが気持ちいいくらいになった。
子猫は歯の生え変わりのため歯がかゆくなり物を噛むらしく、トイレのフチを噛んだ跡が残っていた。
なので歯みがきおもちゃを用意して思う存分噛ませることにした。


ミヤは部屋の隅から隅まで走り回る、おもちゃでボクササイズをする、獣医さんが嫌なことをしてきたら噛みつこうとするなど、少々おてんばな子だった。
それはペットショップで購入を検討中に抱っこさせてもらったときから分かっていたことだが、数匹抱っこさせてもらったがその子だけ腕から抜け出そうと上へ上へ登ってきたのだ。
私は猫が元気な証拠だと判断し、実際家に連れて帰ってきてから一度も下痢をしたり食欲不振になったりしなかった。


家に新しい生物が増えると雰囲気ががらっと変わる。
それまで私は日々抱え込んだストレスによってタイムリープ異世界に行くことばかり考えるようになってしまっていた。
都市伝説チャンネルも好きで色々不謹慎なことも期待してしまうことがあった。


今はとにかくミヤを最後まで面倒見ることを思うばかりである。
仕事や生活に閉塞感があったのを打破してくれたのは間違いなくミヤの存在である。
ミヤがいなければ何かをリタイアしていた可能性が高かっただろう。


既に迎え入れてから3カ月が経過し、体の大きさはほぼ成猫と同じくらいである。
嫌がっていた抱っこも好きになったのか、腕の中で気持ちよさそうに目を瞑ったり体をくねらせたりしている。
鼻チューをされた後フレーメン反応をされたのは少々ショックだった。
爪切りは毎回苦労するが、猫あるあるなので仕方がない。


カメラのSDカードがミヤの写真でいっぱいになり、それまで撮った猫以外の写真を整理(全削除)することになった。
64GBのSDカードがまさかいっぱいになるとは思わなかった(これまでそれほど多く撮らなかったので)。


生後6カ月を迎え、これから避妊手術を控えている。
寒い時期ではあるが無事に終えてこれからもすくすくと育っていってほしい。

ミヤがおもちゃを噛む様子

今週のお題「買ってよかった2022」